契約シリーズでの話し
記事に重大な訂正があります(6日11:30訂正)
《否定の契約/Pact of Negation》[FUT]などの「次のアップキープにマナを払ってね。しないと負けちゃうよ」って呪文で「払うの忘れちゃった。」って事故が全国で多発していると思いますが、その処理についてです。
ちょっと長いですが、最新のペナルティガイドラインより該当する部分を抜粋します。
123. ゲームルール違反 ― 誘発忘れ
定義:
ゲームのイベントが誘発したことに気付かなかったり、その処理を忘れたりした場合、この違反を適用する。例:
(A) マジックのトーナメントで、《陰謀団の先手ブレイズ》を出しているプレイヤーが、攻撃クリーチャー指定に入った時点でアップキープの誘発型能力でパーマネントを生贄に捧げるのを忘れていたことに気付いた。
(B) マジックのトーナメントで、プレイヤーが自分の待機呪文から最後のカウンターを取り除くのを忘れていたことに気付いた。
(C) マジックのトーナメントで、クリーチャーの累加アップキープを支払い忘れていた。
(D) Dreambladeのトーナメントで、《Eater of Hope》が念出された時のAppease能力でクリーチャーを生贄に捧げるのを忘れていた。理念:
ほとんどのゲームでは「誘発」と呼ばれる、何らかの条件を満たしたときにプレイヤーに行動させるルールが存在する。これらの誘発は物体としては存在しないので、プレイヤーはしばしば見落としてしまうものである。懲罰:
全レベル - 【警告】誘発の指示が選択性である(「してもよい(may)」を含む)場合、そうしなかった場合の規定がなかったなら、プレイヤーはその行動をしなかったものと見なし、懲罰は適用しない。
誘発に選択の必要がなく、視覚上の表現を伴わないものであった場合、その能力は適正な時に解決されたものとして扱い、懲罰は適用しない。プレイヤーに何が起こっているかまたは何が場にあるかがわかるような、領域変化やカウンターの追加、ライフの変更などを、視覚上の表現と呼ぶ。
選択に伴う、選択しなかったときの行動が定められている(「そうしない場合(If you don't)」)誘発は、そのゲームにおけるタイミングのルールを無視して、即座にその選択しなかったときの行動が処理される。例えばマジックにおいては、その種の行動はスタックを用いずに解決されることになる。未解決の呪文や効果がこの行動の結果不正になった場合、それらの呪文や効果を全て巻き戻す。この行動によって発生した誘発は、通常通り誘発し、解決される。
選択が必要な誘発で選択しなかったときの行動が定められていないものや、視覚上の表現を伴う誘発で選択を必要としないものに関する誤りがターン周期(下記定義参照)の間に発見された場合、その忘れられていた能力をそのゲームにおけるタイミングのルールに基づいて解決する。例えばマジックにおいては、忘れられていた能力はスタックに積まれることになる。その能力が誘発した時点で参照される領域に存在しなかったオブジェクトを含む選択をすることはできない。その誤りが行動の途中に発生した場合(たとえばマジックにおけるブロック・クリーチャーの指定、Dreambladeにおけるshiftなど)、その行動を最初からやり直す。ターン周期が過ぎてから誤りが見つかった場合には、忘れられていた誘発を解決しなおすことはせず、そのままゲームを続ける。
マジックにおいては、ターン周期はあるプレイヤーのフェイズやステップの開始から、そのプレイヤーの次の同一のフェイズやステップの終了までである。Dreambladeでは、単一のフェイズである。
忘れられた誘発が即座に見つけられなかった場合には、対戦相手は〔ゲームルール違反 ─ 違反の見逃し〕の懲罰を受けるべきである。即座に見つけたかどうかの判断においては、他の巻き戻し不可能な行動が行なわれるまでは誘発忘れに気付くことができないということを考慮に入れるべきである。いずれにせよ、忘れられた誘発が発生した時点まで巻き戻すということはすべきではない。
要は、「うっかり忘れちゃった誘発能力は気がついた時点で処理しましょう。選択肢があるならそれは選択しなかったとして処理。」ってこと。
じゃぁ、問題の例の契約系の呪文のマナを支払うのは選択なのか?
呪文のテキストをもう一度見てみましょう。
《否定の契約/Pact of Negation》[FUT]:R
{0}
Instant
Pact of Negation is blue.
Counter target spell.
At the beginning of your next upkeep, pay {3}{U}{U}. If you don't, you lose the game.
この呪文には「If you don't~」ってあります。これにより、この能力は選択しなかった場合の処理が定められているので、「うっかり払うの忘れちゃったよ」というのは「払わないことを選択」と解釈し、「ゲームの敗北」と処理されるわけです。
2時間ほどに最初に掲載した記事(6日9:35掲載)では、選択なら「you may pay ~」とか「unless you pay~」となるべきなので、このマナの支払いは選択ではなく強制ですと記述しました。
しかし、Japan Netrepの地蔵様こと米村Pao氏より、「それは誤りであり、この能力は選択可能な能力である。」と指摘を受け、記事を訂正いたしました。
また、参考に米村Pao氏の関連記事のURLを紹介しておきます。
http://qabbs.mjmj.info/topics/1179991478_11587.html
ご契約の際は、お支払いをお忘れなく。
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